
コルカタ
Kolkata現在 30°C・曇り東インド・ASEAN接続の起点。鉄鋼・化学の集積地で、北東州への物流ハブとしての存在感が再評価。
- 人口
- 1,500万
- GDP
- $1,500億
日本からの主な進出企業
- 日立建機(タタ日立コンストラクションマシナリー)↗
日立建機60%出資の合弁が西ベンガル州カラグプルの大型工場で油圧ショベル等を生産。
- 日本通運(NXグループ)↗
コルカタ支店を拠点に東インドのフォワーディング・物流サービスを展開。
- エア・ウォーター(エア・ウォーター・インディア)↗
コルカタに本社を置き、東部の製鉄業向けを中心に酸素・窒素等の産業ガスを供給。
- 三菱商事↗
ソルトレイク地区にコルカタ事務所を置き、東インドの商取引を担う。
気候と渡航適期
| 月 | 気温レンジ | 最低/最高 | 降水量 | mm |
|---|---|---|---|---|
| 1月(渡航に適した月) | 13.3°/25° | 16 | ||
| 2月(渡航に適した月) | 16.9°/28.9° | 25 | ||
| 3月 | 21.4°/32.8° | 41 | ||
| 4月(渡航は避けたい月) | 25.3°/35.6° | 78 | ||
| 5月(渡航は避けたい月) | 26.6°/34.5° | 149 | ||
| 6月(渡航は避けたい月) | 27.2°/33.3° | 246 | ||
| 7月(渡航は避けたい月) | 26.3°/31.5° | 402 | ||
| 8月(渡航は避けたい月) | 26°/31.3° | 384 | ||
| 9月(渡航は避けたい月) | 25.8°/31.2° | 299 | ||
| 10月 | 23.6°/30.7° | 181 | ||
| 11月(渡航に適した月) | 18.9°/28.8° | 32 | ||
| 12月(渡航に適した月) | 15°/25.7° | 29 |
出典: Open-Meteo(2015〜2024年の実測値を月別に平均)。 強調表示は渡航に適した月。
名物

ロショゴッラ/ションデシュ
料理1868年、コルカタ北部バグバザールの菓子職人ノビン・チョンドロ・ドッシュが、チェナ(牛乳を凝固させた生チーズ)をシロップで煮る日持ちのする製法を考案し、スポンジ状のロショゴッラを生み出した。西ベンガル州は2017年11月に「バングラル・ロショゴッラ」として地理的表示(GI)登録を受けている。
Photo: Rajeeb (Marajozkee) · CC BY-SA 4.0 · Wikimedia

カーリーガート絵画(カーリーガート・パト)
工芸1809年に現在の姿で建立されたカーリーガート寺院の周辺で19世紀前半に生まれた民衆絵画。参拝客向けの土産絵として、大胆な輪郭線と鮮やかな色面で世相や神話を描いたが、20世紀初頭に安価な石版画の普及で衰退した。ロンドンのV&A博物館が世界最大級のコレクションを所蔵する。
Photo: Anonymous (19th c.) · CC0 · Wikimedia

ドゥルガー・プージャー
祭事女神ドゥルガーを祀る秋の10日間の祭礼で、市内各所に設けられる仮設祭壇「パンダル」の造形美が見どころ。2021年12月にユネスコの無形文化遺産代表一覧表に「コルカタのドゥルガー・プージャー」として記載された。
Photo: Auli Raha · CC BY-SA 4.0 · Wikimedia

バルチャリ・サリー
土産18世紀にムルシダーバード近郊の織物村バルチャルで始まった、物語柄の裾模様(パッルー)が特徴の絹サリー。19世紀にバギラティ川の洪水で織元がビシュヌプルへ移転して衰退したが、20世紀前半に同地の織元アクシャイ・クマール・ダスがジャカード織技法で再興し、現在は同地の特産として2011年にGI登録されている。
Photo: Sumita Roy Dutta · CC BY-SA 4.0 · Wikimedia
生活情報
住居・家賃相場
主な駐在エリア
Ballygunge・Alipore(南コルカタの伝統的高級住宅地、総領事館や外資系駐在員が多い)・Salt Lake(ビドハンナゴル、計画都市・Sector VのITハブ)/New Town(ラジャルハット、新興のIT・商業回廊)
- 2BHK(Ballygunge・Alipore、駐在員向け)
- $260〜$470/月
- 2BHK(Salt Lake・New Town、IT回廊)
- $170〜$295/月
Ballygunge・Aliporeは英領期からの邸宅街で在外公館や富裕層が集まる一方、Salt Lake・New Townは道路網の整った計画都市でIT関連の駐在員に選ばれやすい。家賃はUSD/INR≈95.5換算。
治安・医療
外務省はコルカタを含むインドの大都市エリアを危険レベル1(十分注意してください)に指定している。サダル・ストリートやニューマーケットなど観光客の集まる繁華街ではスリ・置き引きが日常的に発生しており、飲食物に薬物を混入され金品を奪われる事例も報告されている。夜間の一人歩きは避け、Uber・Olaなどアプリ配車の利用が推奨される。
- Apollo Multispeciality Hospitals(カナル・サーキュラー・ロード) — 2003年開業、Apolloグループとシンガポールのパークウェイ・ヘルスの合弁で設立された総合病院。東インドで唯一JCI(国際病院評価機構)認定を取得しており、NABH認定も持つ。
- Rabindranath Tagore International Institute of Cardiac Sciences(RTIICS、ムクンダプル) — 2000年に100床の心臓専門病院として開業し、現在はナラヤナ・ヘルス系列の681床複合三次医療施設に拡大。2023年にJCI認定を取得(NABL認定は2006年から)し、バングラデシュ・ブータン・ネパール・ミャンマーなど周辺国からの患者を多く受け入れる。
いずれの病院も日本語対応スタッフが常駐しているとの確証は得られなかった。英語での症状説明に不安がある場合は、海外旅行保険の医療アシスタンスサービス経由で通訳付き受診を手配するのが安全。
交通・空港アクセス
- 空港から市内
- ネタジ・スバス・チャンドラ・ボース国際空港(CCU、ドムドム)は市中心部の北へ約17kmに位置し、車で約40分。南コルカタのBallygunge・Aliporeへは渋滞状況により45〜60分程度を見ておきたい。
- 市内移動
- コルカタ・メトロは5路線(ブルー・グリーン・パープル・イエロー・オレンジ)、総延長73.42km・58駅が運行中(2026年時点)で、インド最古の地下鉄網。Uber・Olaなどアプリ配車も広く普及している。
- 日本からの直行便
- コルカタ発着の日本直行便はなく、バンコク・シンガポール・香港などの第三国ハブ、またはデリー・ムンバイなど国内ハブでの乗り継ぎが一般的。
- 通勤
- 2025年9月23日未明には記録的な豪雨(市内の一部地点で数時間のうちに300mm超、ガリア・カムダハリ地区では24時間で最大332mmを記録)によりコルカタ市内が広範囲に冠水した。感電などで市内だけで9人が死亡し、バンドロニ・ジャドブプルなど南部・東部の一部地域では冠水が3日間続いた。6〜9月の本格的なモンスーン期の出張・引っ越し日程には余裕を持たせたい。
日本人コミュニティ
日本人会
Japan Club Kolkata(在コルカタ日本人会)
コルカタは日印交流の歴史が深く、1901〜02年に岡倉天心がタゴール家(ジョラサンコ)に約9か月滞在し、ラビンドラナート・タゴールと親交を結んだ。帰国後の1903年には岡倉が門下の横山大観・菱田春草をカルカッタへ派遣し、両者がアバニンドラナート・タゴールらベンガル派の画家に日本画の没骨(ウォッシュ)技法を伝えたことでも知られる。現在はJapan Club Kolkataが在留邦人の交流拠点となっており、在コルカタ総領事公邸での餅つき会などの行事を開催している。西ベンガル州内の日系製造拠点としては、タタ・モーターズ40%/日立建機60%出資のタタ日立建設機械カラグプル工場(コルカタから西へ約120km、2009年稼働)がある。JETROの単独事務所はなく(インド国内の拠点はニューデリー・ムンバイ・ベンガルール・チェンナイ・アーメダバードの5カ所)、経済関連の相談は在コルカタ日本国総領事館が窓口となる。
生活情報は2026年07月時点で確認したものです。渡航前に最新情報をご確認ください。