
本記事のポイント
- 1NSEの株式がBSEに上場し、初日終値は発行価格を1.85%上回り、過去最大級IPOの中で最も好調な滑り出しとなった。
- 2NSEの調達額2256億1570万ルピーはヒュンダイ・モーター・インディアに次ぐ史上2位の規模で、LICやペイティーエムを規模で上回った。
- 3ヒュンダイ、LIC、ペイティーエムは上場初日に株価が下落しており、今回好発進したのはNSEとタタ・キャピタルだった。
ニュースの背景
NSEは1992年設立で、1993年にセビから取引所認可を受け1994年に取引を開始した。セビの規則により取引所は自らのプラットフォームに上場できないため、NSEはライバルのBSEに上場した。同様にBSEが2017年に上場した際はNSEに上場している。NSEの株式公開実現までには約10年を要したという経緯がある。
日本企業への影響
現時点で公表されている情報からは、日本企業への直接的な影響は確認できません。ただしNSEはインド株式市場の中核インフラであり、インドに投資・上場を検討する日系企業や金融機関にとって、同取引所の株式公開はインド資本市場の成熟度を示す動きとして注目される可能性がある。
この記事の概要
インドの証券取引所であるNSE(ナショナル証券取引所)の株式が9月24日、ライバルであるBSE(ボンベイ証券取引所)に上場した。セビ(インド証券取引委員会)の規則で取引所は自らの取引所に上場できないため、NSEはBSEでの取引開始となった。取引開始価格は発行価格1785ルピーに対し1800ルピーで、一時1878ルピーまで上昇したが、終値は1818ルピーとなり、初日の上昇率は1.85%にとどまった。
同日のセンセックスは1247.71ポイント、率にして1.67%下落しており、市場全体が軟調な中での上場だった。NSEは1992年に設立され、セビから1993年4月に取引所として認可を受け、1994年に取引を開始した。今回の新規株式公開(IPO)の調達額は2256億1570万ルピーで、2024年のヒュンダイ・モーター・インディアの2785億8750万ルピーに次ぐインド証券市場史上2番目の規模となった。
これによりLIC、ペイティーエム、タタ・キャピタルはそれぞれ順位を後退させた。応募倍率は5.71倍で、総需要額は9000億ルピーを超えた。上場実現までにはおよそ10年を要したという。
背景として、政策運用や現地実務の差分が最終的な収益性に影響しやすいため、一次情報の確認だけでなく、現場ヒアリングを含めた検証が重要です。
詳しくは参考記事をご確認ください。
キーワード解説
NSE(National Stock Exchange of India(インド国立証券取引所))
1992年設立のインドの証券取引所で、1993年にセビから取引所として認可を受け1994年に取引を開始した。
BSE(Bombay Stock Exchange(ボンベイ証券取引所))
NSEのライバルにあたる証券取引所。セビの規則で取引所は自己の取引所に上場できないため、NSEはBSEに株式を上場した。
セビ(Sebi)(Securities and Exchange Board of India(インド証券取引委員会))
インドの証券市場を監督する規制当局で、取引所が自らのプラットフォームに上場することを禁じる規則を定めている。
※用語解説は記事の理解を補助するための一般的な説明であり、法務・税務・投資その他の専門的助言を目的とするものではありません。


