
この記事の概要
11月8日、インドでディワリ(Diwali)を迎えます。別名「光の祭り」。インドを代表する祝祭のひとつです。
家の内外にディヤと呼ばれる小さなオイルランプを灯し、色鮮やかなイルミネーションで街を飾る。家族や友人と集まり、お菓子や食事を楽しみ、贈り物を交わす。地域や宗教によって祝い方は異なりますが、光が闇に勝つこと、善が悪に勝つことなどを象徴する、大切な行事です。
そして、この時期にはもうひとつ、インドの大きな動きが生まれます。消費が動くのです。
ディワリ前は、新しい洋服やジュエリー、家電、贈り物などを購入する人が増え、小売業やECサイトにとって重要な商戦期になります。企業もこの時期に合わせてセールや広告キャンペーンを展開し、新商品を投入します。
なぜ、これほど大きな商機が生まれるのでしょうか。
ディワリは、単に買い物をする日ではありません。家族や大切な人と祝い、新しいものを迎え、贈り物を通じて気持ちを伝える季節でもあります。つまり、商品を買う理由が、暮らしの中に自然に生まれているのです。
人は、商品が必要だから買うだけではありません。文化や習慣が、買う理由をつくることもある。同じ洋服や家電でも、祭りや祝い事と結びつくことで、購入するタイミングや選ぶ理由が変わります。
インド市場を考えるとき、人口や所得、価格だけを見ていても、消費者の行動は十分に理解できないのかもしれません。その国の人たちが何を祝い、何を大切にし、どんなときにお金を使うのか。そこまで知ることが、商品やサービスを届けるうえで大切になってきます。
もうすぐ、インドの街が光に包まれる季節。そのきらびやかな風景の向こうでは、人々の暮らしとビジネスが大きく動いています。今年のディワリは、光の祭りであると同時に、インドの消費文化を知る機会としても注目してみたいと思います。
この記事の執筆者
ライター/Hiroko
海外在住。東南アジアへの旅好きが高じてアジアのビジネス動向を追うようになる。インドのビジネス情報や最新トレンドをわかりやすくお届けします。


