
この記事の概要
9月12〜13日にニューデリーで開催されたBRICS首脳会議。世界各国のリーダーが集まる中、モディ首相が主催した晩餐会で出された料理は、すべてベジタリアンでした。
カンドヴィ、マッシュルームを使ったガロウティ、パニール料理、ミレットのプラオ、ジャレビなど。インド各地の料理を取り入れた、かなり豪華なメニューです。
ところが、このメニューが政治的な議論になりました。
野党・国民会議派のラフール・ガンジー氏がSNSで、「記録として言っておくと、インド人の80%は非菜食だ。インドのノンベジ料理はおいしい」と投稿。80%という数字には注意が必要ですが、インドで肉や魚を食べる人が珍しくないことは確かです。
国民会議派からは、インドには豊かなノンベジ料理もあるのに、なぜ国際的な場でその食文化を紹介しないのか、という批判が出ました。一方で、インドには地域ごとに多彩なベジタリアン料理があり、それを世界に紹介することの何が悪いのか、という反論も。
晩餐会のメニュー一つで、ここまで議論になるんですね。
でも、このニュースを見て私が面白いと思ったのは、政治的な対立そのものより、インドの食文化です。日本にいると、インドはベジタリアンが多い国というイメージを持っている人も多いと思います。でも実際のインドは、地域や宗教、家庭によって食文化が大きく違います。ベジタリアン料理もあれば、チキンやマトン、魚を使った料理もたくさんある。
一つの晩餐会をきっかけに、そんなインドの食文化の多様さが見えてきました。
この記事の執筆者
ライター/Hiroko
海外在住。東南アジアへの旅好きが高じてアジアのビジネス動向を追うようになる。インドのビジネス情報や最新トレンドをわかりやすくお届けします。


