
本記事のポイント
- 1米国とイランが軍事衝突を停止し外交協議に転じたことで、地政学リスクの後退がインド株の急反発を後押しした。
- 2ブレント原油が1バレル93ドルを割り込むなど原油価格が急落し、原油輸入国であるインド経済への負担軽減が期待された。
- 3米10年債利回りが4.637%まで低下し、株式市場への資金シフトが進んだことも相場上昇の一因となった。
日本企業への影響
原油価格の下落と地政学リスクの後退は、インドで生産・販売活動を行う日系製造業のコストや事業環境に間接的に影響する可能性がある。ホルムズ海峡の航行安全に関する協議進展は、同海峡を経由する物流・エネルギー調達に依存する企業にとって注視すべき動きだが、現時点で日本企業への直接的な影響は確認できない。
この記事の概要
インドの株式市場は7月27日、5営業日続いた下落から一転して大幅高となった。BSEセンセックスは前日比776ポイント(1.02%)高の76,835.78で取引を終え、ニフティ50も228ポイント(0.96%)高の23,995.95で引けた。NSEでは2,229銘柄が上昇し436銘柄が下落するなど、業種を問わず幅広く買いが入り、ニフティFMCGとニフティIT指数はそれぞれ1%超上昇して相場を主導した。
上昇の背景には、米国とイランが週末に軍事衝突を停止し、外交による打開への期待が高まったことがある。国連大使マイク・ウォルツ氏は、トランプ大統領が外交交渉の時間を確保するため軍事行動を一時停止したと説明した。イラン側も近隣国への報復攻撃を停止すると発表し、ホルムズ海峡の航行安全に関してオマーンとの協議で前進があったと外務省報道官エスマイル・バカイ氏が述べた。
地政学リスクの後退を受け、ブレント原油先物は4%超下落し1バレル93ドルを割り込み、WTIも85ドル前後まで下げた。前週の急落を受けた値ごろ感からの買いも入り、米10年債利回りは4.637%、30年債利回りは5.122%へ低下し、株式への資金流入を後押しした。
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キーワード解説
ホルムズ海峡
中東のペルシャ湾とオマーン湾を結ぶ海峡で、原油タンカーなど海運の主要航路となっている。
※用語解説は記事の理解を補助するための一般的な説明であり、法務・税務・投資その他の専門的助言を目的とするものではありません。


