
本記事のポイント
- 1インフォシスは4-6月期の業績連動賞与を平均70%支給したが、前年同期より約10ポイント低い水準にとどまった。
- 2職位JL4・JL5の社員は昇給が1~2カ月以内に反映される見通しだが、JL6以上は2027年1月にずれ込む可能性がある。
- 3従業員32万8,062人のうち、上位評価者は職位JL4が賞与80%、JL5が78%を受け取り、職位による支給差が明確に出た。
ニュースの背景
インドのIT大手は業績連動賞与や昇給を職位・評価区分ごとに決定する慣行が定着している。インフォシスは2024年11月~2025年10月の評価サイクルを経て2025年12月に個人評価を開示し、2月に多くの社員へ5~8%の昇給を通知した経緯がある。今回は4-6月期の賞与実績と、次の昇給時期の見通しが明らかになった。
日本企業への影響
インフォシスは日本企業にとってITアウトソーシングやシステム開発の委託先・競合となり得る存在であり、同社の賞与・昇給動向はインドIT人材市場の賃金水準や人材定着に関わる材料となる。インドでITベンダーを活用する日系企業は、委託先の人件費動向や人材の異動状況が契約条件や納期に影響し得るため、こうした動向を把握しておく意義がある。
この記事の概要
インド第2位のITサービス大手インフォシスが、4-6月期の業績連動賞与として対象社員に平均70%を支給したことが分かった。前四半期の水準とほぼ同じだが、前年同期に比べると約10ポイント低い。裁量的なIT支出の弱さや不透明なマクロ経済環境、人工知能の急速な普及による業界構造の変化が背景にある。
同社は4-6月期の連結純利益が前年同期比12%増の776億9,000万ルピーになったと発表した一方、通期の売上高成長見通しは引き下げている。賞与の支給率は職位や評価区分によって65%から80%まで幅があり、職位JL4とJL5の上位評価者はそれぞれ80%、78%を受け取った。JL4・JL5・JL6の社員はインフォシスの従業員32万8,062人のうち大きな割合を占め、「outstanding」「commendable」「met expectations」などの区分で評価された。
社員が注目する年次昇給については、JL4・JL5は今後1~2カ月以内に反映される見通しだが、JL6以上は2027年1月になる可能性が高いという。同社は2024年11月から2025年10月までの評価サイクルを経て、12月に個人別評価を開示し、2月には多くの社員に5~8%の昇給を通知していた。
詳しくは参考記事をご確認ください。
キーワード解説
JL (Job Level)(Job Level)
インフォシス社内で使われる職位区分の呼称で、JL4・JL5・JL6など数字が上がるほど上位の役職を示す。
※用語解説は記事の理解を補助するための一般的な説明であり、法務・税務・投資その他の専門的助言を目的とするものではありません。


