
本記事のポイント
- 1金・銀相場が週間で大幅高となり、来週も米利下げ期待を背景に上昇継続が見込まれている。
- 2米雇用統計の弱さがFRBの緩和的な金融政策観測を強め、ドル安が貴金属買いを後押しした。
- 3米国とイランを巡る外交・軍事面での予期せぬ発表があれば、週明けの金・銀相場が急変する可能性がある。
この記事の概要
インド国内の金・銀相場が今週急伸し、来週も強含みが続くとの見方が広がっている。米国、ドイツ、日本、インドの物価指標や中東の緊張緩和に向けた動きが、貴金属市場を左右する材料として注目されている。JM Financial Servicesのシニア・バイスプレジデント、プラナブ・メール氏は、短期的に金価格が10グラム当たり15万7000ルピー、銀価格が1キログラム当たり28万ルピーへ上昇する可能性があると指摘した。
インド国内では10月限の金先物が週間で8444ルピー、率にして約6%上昇し、10グラム当たり15万1000ルピーで取引を終えた。マルチ商品取引所(MCX)の9月限銀先物は1万4268ルピー、約7%上昇し、1キログラム当たり23万1000ルピーで週を終えた。LKPセキュリティーズのリサーチアナリスト、ジャティーン・トリベディ氏は、米雇用統計が予想を下回り米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ観測が強まったことが金相場を押し上げたと説明する。
ドル安も貴金属への買いを誘い、金は近年で最も強い週間上昇の一つを記録した。国際市場では12月限金先物が週間で292.7ドル、約7%上昇し1オンス4399.7ドルで終了、9月限銀先物は5.71ドル、約10%上昇し1オンス63.50ドルとなった。原油相場は1バレル75ドル近辺まで下落し、これも金相場を支える一因となった。
米国とイランを巡る外交・軍事面の動向は、来週の市場再開後も相場を大きく動かす要因になり得るという。
詳しくは参考記事をご確認ください。
キーワード解説
MCX(Multi Commodity Exchange)
インドの商品先物取引所で、金・銀などの貴金属や工業用金属の先物取引が行われる主要な市場。
ラック(Lakh)
インドの数の単位で10万を指し、価格表示などで「1.57 lakh」は15万7000を意味する。
※用語解説は記事の理解を補助するための一般的な説明であり、法務・税務・投資その他の専門的助言を目的とするものではありません。


