
本記事のポイント
- 1スクエア・ヤーズが目標企業価値20億ドルで次会計年度中にIPOを準備中
- 2FY26売上高が前年比48%増、EBITDAは3.7倍と高成長が続く
- 3インド不動産テック市場への外資参入・提携検討の参考事例となる
この記事の概要
インドのプロップテック・ユニコーン企業スクエア・ヤーズが、次の会計年度中に2億〜3億ドル規模のIPOを実施する方向で主幹事候補の選定に着手した。アクシス・キャピタル、JPモルガン、BofAセキュリティーズの3社と協議を進めており、新株発行と既存投資家による売出しを組み合わせた上場形式が想定されている。IPO時の目標企業価値は約20億ドルとされる。
この動きは、同社が直近で900クロール(約9,500万ドル)の資金調達を企業価値10億ドルで完了させた直後に浮上した。EAAA AlternativesをアンカーとしてMuzinich & Coも参加した負債・株式の混合ラウンドであった。さらに今後1四半期以内に5,000万〜6,000万ドルの追加調達も完結させる計画を示している。
調達資金は技術基盤の強化、事業拡大、財務体質の改善に充てるとしている。 業績面では、2026年3月期の売上高が前年比48%増の2,086クロール(約209億ルピー、約350億円相当)に達し、EBITDAは3.7倍の176クロールへと急拡大した。創業以来の累計調達額は1億6,000万ドルを超えており、スマイルゲート、タイムズグループ、ADMキャピタル、Kaeキャピタル、リライアンス・ベンチャー・アセット・マネジメントなどが株主として名を連ねる。
2014年にタヌジ・ショリとカニカ・グプタ・ショリがグルグラムで設立した同社は、不動産仲介を起点に住宅ローン、インテリア、賃貸管理まで手がける統合プラットフォームへと進化した。傘下にはモーゲージ仲介のアーバン・マネー、賃貸管理のアズーロ、ホームインテリアのインテリア・カンパニーが並ぶ。B2B向けにはAI技術を活用した3D・VR・AR物件体験ツールのPropVRも運営する。
インド、UAE、オーストラリア、カナダの4カ国で事業を展開しており、若年層の持ち家需要の拡大とデジタル化の加速を追い風に、統合型不動産プラットフォームとしての存在感を高めている。
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