
本記事のポイント
- 1インドの経済成長率は7%台に達し、IMFなどの見通しでは将来ドイツを上回る世界第3位の経済大国になると予想されている。
- 2日系自動車メーカーは製造・販売・アフターサービスまで現地最適化することでインド市場でのシェア拡大に成功した。
- 3インドへ進出する日系企業の約5割を製造業が占め、自動車・空調・農機メーカーなどの参入が加速している。
ニュースの背景
インドは戦略的自律を重視する外交姿勢を保ちながら、米中関係の変化やQUADに対する米国の姿勢変化を背景に、経済安全保障・サプライチェーン強靭化の面で日本との協力を期待している。中国市場偏重を見直す「チャイナ+1」の機運もあり、Make in India政策下で製造業への外国直接投資が増加してきた経緯がある。
日本企業への影響
インドへ進出する日系企業の約5割を製造業が占め、自動車・空調・農機メーカーの参入が加速している。進出企業は従業員の定着率や人件費、価格競争、規制変更対応という「人・市場・法規制」の課題に直面するため、現地企業とのジョイントベンチャー活用や州・地域ごとの規制・インフラ差異の事前確認、ガバナンス体制の強化が実務上の検討事項となる。
この記事の概要
KPMGコンサルティングが2026年6月16日に開催したセミナーで、地政学リスク時代のインド事業戦略が議論された。インドは米中関係の変化のなか戦略的自律を重視しつつ実利主義を貫き、経済成長率は7%台に達している。IMFなど国際機関の見通しでは、今後ドイツを上回る世界第3位の経済大国になると予想される。
日本企業にとってインドはもはや単なる製造拠点ではなく、若く意欲的な労働力と拡大する国内需要を背景に長期的な価値創造の場となっている。すでにシェア拡大を実現した日系自動車メーカーの例は、製造・販売・アフターサービスまでバリューチェーン全体を現地最適化する重要性を示す。一方で従業員の定着率や人件費、価格競争、規制変更対応など「人・市場・法規制」の壁は大きく、現地企業とのジョイントベンチャー活用がリスク軽減の有効な選択肢となる。
州・地域ごとの規制や インフラ格差も大きく、外部専門家の知見を活用した体制構築が求められる。足元でインドへ進出する日系企業の約5割を製造業が占め、自動車・空調・農機メーカー等の参入が加速している。 背景として、政策運用や現地実務の差分が最終的な収益性に影響しやすいため、一次情報の確認だけでなく、現場ヒアリングを含めた検証が重要です。
詳しくは参考記事をご確認ください。
キーワード解説
Make in India
インド政府が掲げる国家戦略で、製造業分野への外国直接投資を促進し国内での生産・雇用拡大を図る政策。
チャイナ+1
企業が中国市場・生産拠点への依存を見直し、インドなど他国にも生産・調達を分散させる経営方針を指す言葉。
QUAD(日米豪印戦略対話)
日本・米国・オーストラリア・インドの4か国による協力枠組みで、インド太平洋地域における安全保障・経済協力を議論する。
※用語解説は記事の理解を補助するための一般的な説明であり、法務・税務・投資その他の専門的助言を目的とするものではありません。


