日本企業向けインド市場インテリジェンス

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インド政府、LPG生産に精油所別ノルマ導入 リライアンスに最大枠
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インド政府、​LPG生産に​精油所別ノルマ導入 リライアンスに​最大枠

2026/8/17 06:09 JSTIndoBiz Japan編集部

本記事のポイント

  1. 1リライアンスのジャムナガル製油所(国内向け)に日量1万8000トンという最大のLPG生産目標が課された。
  2. 2インドはLPG消費の6割以上を輸入に依存しており、ホルムズ海峡の混乱で供給網の脆弱性が露呈した。
  3. 321の製油所・上流企業に恒常的な生産上限が設定され、今後の供給不足時には自動的に増産義務が発生する仕組みになった。

ニュースの背景

インドは2025/26年度に3320万トンのLPGを消費したが、うち64%以上を輸入に頼り、輸入の9割がホルムズ海峡経由でサウジアラビアなどから調達されていた。イラン紛争で同海峡が事実上封鎖され供給が混乱したため、政府は3月に製油所へ石化原料の一部をLPG生産へ転用するよう緊急指示し、家庭用補充間隔の延長や産業向け販売停止などの措置を取った。今回、恒常的な製油所別生産目標を新設した。

日本企業への影響

今回の措置は国内エネルギー安全保障を目的とした製油所別生産義務であり、対象はリライアンス、ナヤラ・エナジー、ONGC、GAILなどインドの石油・ガス事業者に限られる。日本企業が直接的な生産義務を負う内容ではないが、インドに進出する日系企業にとってはエネルギー供給の安定性向上や、中東情勢に伴う燃料コスト変動リスクの緩和という間接的な意味を持つ可能性がある。現時点で公表されている情報からは、日本企業への直接的な影響は確認できません。

この記事の概要

インド石油天然ガス省は8月13日付の命令で、公営・民間の製油所と上流企業合わせて21社に対し、家庭用LPGの製油所別・企業別の最大生産目標を初めて設定した。中東情勢の混乱で輸入が滞った経験を踏まえ、供給不足や輸入途絶が生じた際にはこの上限まで生産を引き上げることを義務付ける仕組みだ。21社の合計生産能力は日量6万3810トンに達し、2025/26年度の国内生産量の2倍以上、国内消費量の約7割に相当する。

最大の割当を受けたのはリライアンス・インダストリーズのジャムナガル製油所(国内販売用、生産能力年3300万トン)で、日量1万8000トンの目標が課された。輸出専用の同社もう一つの製油所(年3520万トン)には目標が設定されていない。公営18製油所には合計日量3万1470トン、ナヤラ・エナジーのバディナール製油所には日量4480トン、ONGCやGAILなど天然ガスからLPGを製造する企業には合計日量6460トンが割り当てられた。

あわせて各社には、LPGの貯蔵・輸送インフラの整備も求められている。 背景として、政策運用や現地実務の差分が最終的な収益性に影響しやすいため、一次情報の確認だけでなく、現場ヒアリングを含めた検証が重要です。

詳しくは参考記事をご確認ください。

キーワード解説

  • DTA(Domestic Tariff Area)

    輸出加工区などの特別区分と異なり、生産品を国内市場向けに販売することを前提とした関税区分の製油所・工場を指す。

  • ホルムズ海峡

    中東の要衝となる海峡で、インドが輸入するLPGの約9割がこの航路を経由してサウジアラビアなどから運ばれていた。

  • 石油天然ガス省(Petroleum and Natural Gas Ministry)

    インド政府でエネルギー政策や石油・ガス関連企業の規制を所管する省庁で、今回のLPG生産目標命令を発出した。

※用語解説は記事の理解を補助するための一般的な説明であり、法務・税務・投資その他の専門的助言を目的とするものではありません。

参考記事(原文)

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