
本記事のポイント
- 18月の乗用車小売販売でCNG・ハイブリッド・EVの合計比率が42%となり、初めてガソリン車を上回った。
- 2CNG乗用車市場ではマルチ・スズキが約71%のシェアを維持し、タタ・モーターズ、ヒュンダイが続く構図が続いている。
- 3EV販売は前年同月比52%増加し浸透率7.7%となったが、タクシー登録の影響を除くとデリーの実質浸透率は12〜14%にとどまる。
日本企業への影響
CNG乗用車市場で約71%のシェアを持つマルチ・スズキにとって、CNG需要拡大は自社の強みを生かせる追い風となる一方、EV市場ではタタ・モーターズがシェアを回復させるなど競争が激化している。インドで乗用車事業を展開する日系メーカーは、パワートレイン別の需要構成の変化を踏まえた製品戦略の見直しが求められる可能性がある。
この記事の概要
インドの乗用車市場で消費者の選好が大きく変化している。8月の小売販売でCNG車・ハイブリッド車・電気自動車を合計した比率が42%に達し、初めてガソリン車の比率を上回った。ガソリン車の比率は前年同月の46%から41%へと過去最低水準まで低下した。
全体需要は堅調で、乗用車小売販売台数は前年同月比16%増の約40万1000台となり、パワートレインの構成変化が市場全体の勢いを損なっていないことを示した。エクイラス証券のレポートによれば、CNG車の比率は前年同月の21%から25%へと過去最高を更新した。CNG乗用車市場ではマルチ・スズキが約71%のシェアを握り首位を維持し、タタ・モーターズが17%、ヒュンダイが9%で続いた。
ディーゼル車の比率は約17%だった。EV販売は前年同月比52%増の約3万700台となり、浸透率は前年の5.9%から7.7%に上昇、7月の過去最高8.1%は下回ったものの過去3番目に良い月となった。タタ・モーターズはEV市場シェアを約43%まで回復させ、2025年12月以来の高水準となった。
デリーのEV浸透率は約19%と全国最高だったが、電動タクシー車隊の登録を除くと実質は12〜14%程度とみられる。
詳しくは参考記事をご確認ください。
キーワード解説
CNG車(Compressed Natural Gas Vehicle)
圧縮天然ガスを燃料とする自動車で、インドではガソリン代替として普及が進んでいる車種区分。
E20燃料(E20 Fuel)
エタノールを20%混合したガソリン燃料で、インドで導入が進められている低炭素燃料規格。
※用語解説は記事の理解を補助するための一般的な説明であり、法務・税務・投資その他の専門的助言を目的とするものではありません。


