
本記事のポイント
- 1前年同期の892億4000万ルピーの一時益を除くと、経常EBITDAと純利益はともに過去最高となった。
- 2一時益を含む前年実績との比較では、EBITDAは6.8%減、純利益は24.6%減となった。
- 3O2Cの増益に対し、小売は増収でもデジタルコマース投資負担でEBITDAと純利益が減少した。
日本企業への影響
現時点で公表されている情報からは、日本企業への直接的な影響は確認できない。
この記事の概要
リライアンス・インダストリーズ(RIL)が、2026年6月30日までのFY27第1四半期連結決算を公表した。連結売上高は前年同期比24.5%増の3兆4025億7000万ルピーとなり、経常ベースのEBITDAは10.1%増の5406億7000万ルピー、純利益は6.1%増の2319億6000万ルピーと、ともに四半期として過去最高を更新した。 前年同期には上場投資の売却で892億4000万ルピーの一時益が含まれていた。
これを含む前年実績との比較では、EBITDAは6.8%減、純利益は24.6%減となるため、今回の基礎的な収益力を見るには一時益を除いた経常ベースとの比較が重要になる。 石油化学(O2C)事業のEBITDAは17.2%増の1701億ルピーだった。輸送燃料の利幅改善などが寄与した一方、原料調達コスト上昇や計画停止による生産減が利益を圧迫した。
四半期設備投資は3868億2000万ルピー(41億ドル)。小売子会社の売上高は7.4%増の9040億8000万ルピー、EBITDAは1.1%減の630億9000万ルピー、純利益は14.1%減の280億5000万ルピーだった。小売の利益減は、デジタルコマースや新規事業への投資で利幅が圧迫されたことが背景にある。
詳しくは参考記事をご確認ください。
キーワード解説
O2C(Oil-to-Chemicals)
原油から石油化学製品まで一貫して手掛けるリライアンスの中核事業セグメントで、精製・石化製品の生産と販売を担う。
EBITDA(Earnings Before Interest, Taxes, Depreciation and Amortization)
利払い・税金・減価償却前利益を指す指標で、事業本体の収益力を示す数値として決算発表で使われる。
crore
インドの数の単位で1クロールは1000万を表し、インドの企業決算では金額表示に広く用いられる。
※用語解説は記事の理解を補助するための一般的な説明であり、法務・税務・投資その他の専門的助言を目的とするものではありません。


