
本記事のポイント
- 1プロジール・グリーン・エナジーがグジャラート州で半導体・太陽電池材料向け超高純度アンモニア製造に着手し、2027年度第2四半期の商業運転を目指す。
- 2第1フェーズでは日産7トンの超高純度アンモニアと副産物の高純度グリーン水素を生産し、既に国内1社と供給契約を締結した。
- 3同社CEOが日本の半導体材料メーカーやガス会社・商社に対し、投資家・オフテイカー・設備供給の各段階での協業を呼びかけている。
ニュースの背景
プロジール・グリーン・エナジーはインド4位の太陽光発電EPC事業者で、2GW超の再エネ設備と50メガワット時の蓄電池システムを国内22州とネパール・欧州で展開してきた。今回、太陽光・蓄電池中心の事業から水素・高純度アンモニア事業へ初めて進出し、半導体・太陽電池材料向けの超高純度グリーンアンモニア製造という国内初の取り組みを開始した。
日本企業への影響
同社CEOは日本の半導体材料メーカーやガス会社・商社に対し、第1フェーズでの戦略的投資家・オフテイカーとしての協業、第2・第3フェーズでの設備供給企業としての協業を期待すると明言した。半導体・太陽電池材料向け特殊ガスや再エネ事業開発でのパートナーシップの機会があり、インドでの再エネ・水素関連投資を検討する日本企業は同社の事業進捗を注視する価値がある。
この記事の概要
インド西部グジャラート州アーメダバード市に本拠を置く太陽光発電EPC事業者のプロジール・グリーン・エナジーが、同州スーラト市郊外のダヘジ石油・化学・石油化学投資地域(PCPIR)で、半導体・太陽電池材料向けの超高純度グリーンアンモニア(UHP Green Ammonia)製造設備の建設を2026年7月に開始した。同社は太陽光や蓄電池事業を主軸としてきたが、今回水素・高純度アンモニア事業へ領域を拡大する。事業は3段階で進み、第1フェーズでは1日当たり7トンの超高純度アンモニアと副産物の高純度グリーン水素(1日1万ノルマル立方メートル)を、5メガワットのアルカリ型電解装置で製造し、2027年度第2四半期の商業運転開始を目指す。
第2フェーズでは日産100~300トンのグリーンアンモニアと半導体・電子材料向け特殊ガスを、第3フェーズでは持続可能な航空燃料やグリーンメタノールの生産へ拡大する計画だ。同社はインド国内のアンモニア使用企業1社と既に供給契約を結び、海外オフテイカーとも協議中である。グリーン水素部門CEOのアジャイ・ダス氏は、日本の半導体材料メーカーやガス会社・商社との協業に期待を示した。
詳しくは参考記事をご確認ください。
キーワード解説
PCPIR(石油・化学・石油化学投資地域(Petroleum, Chemicals and Petrochemicals Investment Region))
石油化学・化学産業を中心としたインド最大級の産業クラスターで、グジャラート州ダヘジなどに設置されている。
UHP Green Ammonia(超高純度グリーンアンモニア)
半導体や太陽電池材料の製造に用いられる高純度規格のアンモニアで、再生可能エネルギーを用いた水電解によって製造される。
EPC(設計・調達・建設(Engineering, Procurement and Construction))
発電設備などのプロジェクトにおいて設計・機材調達・建設を一括して請け負う事業形態。
※用語解説は記事の理解を補助するための一般的な説明であり、法務・税務・投資その他の専門的助言を目的とするものではありません。


