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対ロシア制裁法案、米下院で審議入り可決 対印100%関税は未成立
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対ロシア制裁法案、​米下院で​審議入り可決 対印100%関税は​未成立

2026/9/17 06:08 JSTIndoBiz Japan編集部

本記事のポイント

  1. 1米下院がロシア・イラン制裁法案の審議入り決議を214対211で可決し、9月16日に最終採決を予定している。
  2. 2法案が下院と大統領署名を経て成立すれば、ロシア産原油を大量購入する国に最大100%の関税を科す権限が大統領に与えられる。
  3. 3条文は取引相手国を名指ししていないが、ロシア産原油の主要輸入国としてインドと中国が対象になり得ると指摘されている。

ニュースの背景

米国はロシアの原油輸出収入がウクライナ侵攻の戦費を支えているとみなし、ロシアの原油取引相手国に圧力をかける法案を検討してきた。上院は8月7日に86対11で法案を可決済みで、下院でも審議が進み、9月15日に手続き決議が可決された。トランプ政権は従来からインドのロシア産原油購入を問題視し、関税を交渉材料として用いてきた経緯がある。法案は9月16日の下院最終採決と大統領署名を経て初めて成立する。

日本企業への影響

法案が成立し対印100%関税が発動されれば、インドから米国向けに輸出する製品のコスト構造が大きく変化し、インドに生産拠点を置く日系企業のサプライチェーンや価格競争力に影響が及ぶ可能性がある。ただし現時点では法案は下院の手続き決議可決段階であり、最終採決・大統領署名を経ておらず、対象国や税率の詳細、発動時期は確定していない。日系企業はインド拠点からの対米輸出比率や調達構造を点検し、今後の法案の行方を注視する必要がある。

この記事の概要

米下院は9月15日夜、ロシアとイランに対する制裁を柱とする「リンゼー・O・グラム制裁法案(Lindsey O. Graham Sanctioning Russia and Iran Act of 2026)」の審議を進める手続き決議を214対211で可決した。民主党から造反者が出て共和党に同調し、党指導部に打撃を与える結果となった。法案は9月16日水曜に本会議での最終採決が予定されており、下院を通過した上でトランプ大統領の署名を経て初めて成立する見通しで、現時点ではまだ法律として成立していない。

法案はロシア指導部やエネルギー部門、金融機関、制裁逃れに使われる「シャドーフリート」と呼ばれる船団を対象とするほか、ロシア産原油を大量に購入し続ける国に対して最大100%の関税を科す権限を大統領に付与する内容を含む。上院を通過した条文はロシアの取引相手国を名指ししていないが、輸入量が多い国を念頭に置いているとされ、インドと中国が対象に浮上するとみられている。米上院は8月7日に86対11の圧倒的多数で同法案を可決済みだ。

トランプ政権はこれまでもインドのロシア産原油購入を批判し、関税を対印圧力の手段として用いてきた経緯がある。採決を巡っては親ウクライナ団体がロビー活動を強めており、米国のウクライナ支援継続を求める動きも背景にある。

詳しくは参考記事をご確認ください。

キーワード解説

  • シャドーフリートShadow Fleet

    ロシアが石油輸出に関する制裁を回避するために利用しているとされる船舶群を指す表現で、法案では制裁対象に含まれている。

※用語解説は記事の理解を補助するための一般的な説明であり、法務・税務・投資その他の専門的助言を目的とするものではありません。

参考記事(原文)

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